ちーこさん

 昨夜、猫のちーこさんの寝息で目が覚めた。シニアのちーこさんはずっと鼻炎を患っていて、最近は息をするのがとても苦しそうだ。身体は縮んで、毛づくろいもあまりしないので毛づやも悪い。「がーごー」といびきのような音をたてている。それで、背中をさすったり、医者にもらった点鼻薬をつけたり、顔をふいてやったりしていた。8匹の中ではおそらく一番年配のちーこさん。もう、お迎えがちかいのかしら・・・
闇が深まっていくと嫌な考えが浮かぶものだ。

 

 今朝、洋服をしまうのに引出しをしめようとしたとき、バシン!と手をはたかれた。痛!すごく痛いよ・・・。ちーこさんだった。どうやら尻尾をはさんでしまったらしい。その俊敏なこと、力の強いこと、目のするどさ。
それから彼女は、私を一瞥して、また居眠りをはじめた。

ああ、ごめんよ、ちーこさん。お迎えはまだ来ないようだね。