読書に何を求めますか

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 こんばんは、

 活字本が苦手な方が克服する方法についてのご意見を目にしました。

本を読むのは、本になにかを求めているから読むのだと思います。 だから自分のいまの状態を振り返って、自分に何が足りないのか・何を欲しているのかを洗い出すと、本を読み進めやすくなるかも。(特にメンタル面で)

20代のゆとりたちはなぜ活字本が苦手なのか~克服する3つの方法 - まじまじぱーてぃー

 

 なるほど。本が苦手な方も、自分に役立つ情報が盛り込まれていれば、興味がもてて読みやすいかもしれませんね。私も、ブログやニュースの記事を流し読みしている時、生きるコツ、教訓のようなものを、意識的に、あるいは無意識に、さがしている様な気がします。 

本に込められた教訓

 子供の絵本でも、嘘をついたら舌を抜かれるとか、助けたら恩返しされたなど、教訓が込められたものが多いですね。子供に読み聞かせるための古い仏教の絵本というのを幼い頃、見たことがありますが、それはもう残酷な絵ばかりだったので強く記憶に残っています。「怖い目にあうから、悪い事をしちゃいけない」と諭しているのでしょう。それで、大人になっても物語の中から教訓を探してしまうのかもしれません。 

 しかし、読んできた本を想いだすとそればかりでもないかな、とも思います。子供のころもたくさん本を読みましたが、ドリトル先生シリーズとか好きだったな。それから私小説もよく読みますが、教訓などないものも多いです。

 そのことについて、手元に内田百閒(ひゃっけん)先生の書に印象に残った文がありましたので、引用します。

「王様の背中」序(はしがき)

 この本には、九つの御伽噺が載って居ります。

 (・・・中略)

 この本のお話には、教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して、読んで下さい。

 どのお話も、ただ読んだ通りに受け取ってくださればよろしいのです。

 それがまた文章の正しい読み方なのです。

            昭和9年3月7日 内田百間 識(しるす)

 

(参照:居候匇々 内田百閒集成14  株式会社 筑摩書房)

 

 まさに、これらの御伽噺(おとぎばなし)は、予期せぬ終わり方で不意に終わってしまうおはなしばかりです。教訓を探しながら読んでいると、頭にきちゃう人もいるかもしれない。「何が言いたいんだ!このブログは!」って感じでね。

 しかし、脳内をしんみりと、何やら違うものが徘徊していく感じが味わえます。

 そういう読み方も私は好きです。  

居候ソウソウ―百けん集成〈14〉 (ちくま文庫)

居候ソウソウ―百けん集成〈14〉 (ちくま文庫)